神奈川県横須賀市×リライブウェア共同実証実験結果報告書
リライブウェアを上下セットで着用して行う。定量評価のための計測を行い、着用前・着用2週間後・未着用1週間後に「立位体前屈・肩の可動域」を計測。
また、定性評価を行うためのアンケートも実施し、着用前に参加者が書き出した「身体の不調」について着用の 2週間後・未着用1週間後にどのように変化したかの数値的変化を測定する。
※被験者は腰痛・肩こり・ひざ痛・睡眠・手の痺れ等、何かしらの身体症状がある方。
横須賀市立保育園・こども園
30~60代の保育士・調理員・用務員と職種が違う職員が参加し、それぞれ肩、腰、腕など痛みを日常的に感じている中、2週間の着用による実証実験が行われた。
結果として、「前屈」「肩の可動域」がどちらも平均5㎝近く、また「肩の可動域」では 5名が15㎝以上の向上が見られ、数値での効果が見られた。
着用後の体感としても「緩和した」との回答が、8~9割だったことに加え、
「仕事が楽に感じたか?」「日々の疲労感が軽減したか?」との問いに「わからない」と答えた職員も数値で見ると、着用前よりも向上しているのが分った。
また、「着用中はあまり効果を感じなかったが、着用しなくなった翌日から違和感が出た」などの声もあった。
痛みが軽減されていくときは意識には出ないような感覚も、
元に戻っていく段階で痛みが再び現れてくるものと思われる。
しかし、効果のほとんどが使用者の感想に基づくものであるため、可動域以外にも客観的な数値による変化の裏付けが検証されるとより良いと思う。
保育園・こども園という常に身体を使い、無理な体勢で業務をこなすことが多い中、痛みの感覚が軽減されることなどにより、日常の作業効率にも良い影響が出ることも期待されるのではないかと考えられる。