社会福祉法人ライフタイム福島(特別養護老人ホーム)に勤務する介護士がリライブシャツを使用して検証しました。
まとめ
今回の介護現場での20名を対象とした検証では、リライブシャツ・パンツの着用にて、腰痛軽減、介助動作のスムーズさ向上、疲労感の軽減など心身への良い影響の声が多く聞かれ、計測においても握力・立位体前屈・背筋力のいずれにも全体的な向上がみられる結果となった。 人々が少しでも心地よく、心も体も安定した生活が送れることができるのであれば、リライブシャツは有効なものと考えられる。
1 はじめに:
腰痛、体調不良にて休暇や離職する方が法人内スタッフにもみられる。介護者がリライブシャツ、パンツを着ることで本当に介護を楽に安全に負担軽減し行う事ができるかを検証する。
2.検証品:
「リライブシャツ・パンツ」 パワーストーン(鉱石)をTシャツとパンツに塗料が練り込んであり、経絡を整えるとともに身体の電気信号の流れを整え、筋力向上・可動域拡大・血流量向上・ストレス軽減・疲労感軽減・睡眠の質向上・動作のスムーズさ向上 などの効果が得られるという…。
「リライブシャツ・パンツ」の期待できる効果
①経絡を整える ・筋力向上 ・可動域拡大・血流量向上
②マイナスイオン効果 ・ストレス軽減・疲労感軽減・睡眠の質向上
③電気信号の流れを整える ・動作のスムーズさ向上など
3.対象者:
・ライフタイム福島 20名(60歳未満 10 名 ・ 60歳以上 10 名)合計20名
4.試験スケジュール:
2021年 7/5(月)~8/2(月)の週 までの 1 か月間 初期評価を 6/25~7/5 で行い、その後 1 週間おき(7/12.7/19.7/26.8/2 の週)に測定およびアンケートに記入して頂く。
5.試験方法:
①初期評価 6/25~7/2 の間で 着用前 着用後 の 握力、立位体前屈、背筋力を測定し.現在の身体状態、困っている事 (痛み、肩こり、動きづらさ、など)を記入して頂く。
②1 週間おき(7/12.7/19.7/26.8/2 の週) に①同様に着用後の握力、立位体前屈、背筋力を測定し、現在の身体状態、困っている事(痛み、肩こり、動きづらさ、など)を記入して頂きアンケート用紙に記入して頂く。
6.統計方法:
握力、立位体前屈、背筋力は、着用前、着用直後、毎週ごと(4週間)に平均値を出し、数値化及びアンケートを表にあらわす。
7.評価( アンケート と 計測(握力・立位体前屈・背筋力) )
①現在困っている事 ランキング(20 名に聞き取り、複数回答あり)
・痛みの訴えが多く聞かれた。
・腰痛に悩む方の声が最も多く聞かれた。11名 (①では 7/10 名②では4/10 名)
・肩こりは ①60歳未満に多くみられた。
・睡眠障害、疲労感について ①60歳未満に多くみられた。
↓1ヶ月後
・腰痛の人が減った (11名→6名)
・膝痛の人がいなくなった(4名→0名)
・肩こりの人が減った(4名 → 2名)
・疲れが取れない・目覚めが悪い・早く目が覚める
・寝付けない などの声が聞かれなくなった。(1名→0名)
8 考察
今回、 60歳未満の男女合計10名 と 60歳以上の男女合計10名の計20名を対象に1週間ごとに評価を行い、1 ヵ月間経過を追っての検証を行った。
介護の現場ではアンケートにもあるように腰痛、膝痛、肩痛、などの不調を抱えるスタッフが多くみられる。
着用後 1 週間で、「腰痛が楽になった。」「移乗動作が楽になった。」「歩いたり、しゃがんだりが楽になった」と言う声が聞かれてきた。
計測においても握力・立位体前屈・背筋力のすべてにおいて着用前、後では向上がみられている。
1 か月のうちに徐々にその声が多く聞かれるようになった。
アンケート結果では
・腰痛の人が減った(11名→6名)
・膝痛の人がいなくなった(4名→0名)
・肩こりの人が減った(4名→2名)
・疲れが取れない・目覚めが悪い・早く目が覚める・寝付けない などの声が聞かれなくなった。(各1名→0名)。
計測では着用後の握力・立位体前屈・背筋力の全体的な数字の向上、背筋力では初期評価時に比べて、着ても着なくても約10kgの向上がみられている。
着用により筋活動が促され筋力向上したものと考えられる。 こうなると下肢筋力への関与について興味が湧いてくるところである。
今後、立位バランス、歩行動作、歩容の改善、日常生活動作評価など数的、動的な検証に期待したいところである。 また、「気がつくと疲れが少ない様な気がする。」「睡眠がとれ目覚めが良くなった。」など生活全体に良い影響をあたえている声もあり、体ばかりでなく心への影響もあるものと考えられる。
自律神経や恒常性への関与、精神面、心理面への影響、認知症予防などについても今後の検証に期待したいところである。
9 まとめ
今回の介護現場での20名を対象とした検証では、リライブシャツ・パンツの着用にて、腰痛軽減、介助動作のスムーズさ向上、疲労感の軽減など心身への良い影響の声が多く聞かれ、計測においても握力・立位体前屈・背筋力のいずれにも全体的な向上がみられる結果となった。 人々が少しでも心地よく、心も体も安定した生活が送れることができるのであれば、リライブシャツは有効なものと考えられる。